前蹴りについて
2025年10月15日
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こんにちは上谷です。
キックボクシングにおいて、距離をコントロールするために最も有効な技の一つが「前蹴り」です。相手を突き放し、自分のペースで試合を進めることができる基本技術であり、防御と攻撃の両方に活用できます。
前蹴りは、軸足を安定させて膝を高く引き上げ、足裏や母指球で相手を押し出すように蹴り出します。突き刺すのではなく「突き放す」感覚で蹴るのがポイントです。バランスを崩さないように上半身をまっすぐに保ち、蹴り終わった足は素早く戻すことが大切です。
戦術面では、相手が前に出てきた瞬間に合わせて蹴ることで強力なカウンターとなります。前進の勢いを止め、同時に距離を作ることで自分の得意な間合いに戻せます。顔面を狙えば不意を突いた一撃となり、ボディを狙えば呼吸を奪い相手の動きを鈍らせられます。特にリーチのある選手にとって、前蹴りはペースを握るための重要な武器です。
トレーニングでは、サンドバッグに対して足裏をしっかり押し込む練習を繰り返し、軸の安定と蹴りの正確さを磨きます。シャドーでは素早く出して素早く戻すことを意識し、スパーリングでは相手の攻撃に合わせて自然に前蹴りを差し込む感覚を養います。前蹴りを自在に使いこなせば、試合の主導権を握ることが可能になります。
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